農業+観光。
急勾配の土地が多い伊東は大規模な農業には向きません。北海道など大規模な農業ができるところに価格競争に負けてしまいます。
しかしながら、観光地である伊東市は【お土産】という需要があります。
人は生活に使うものは1円や10円単位で考えますが、お土産になると500円、600円と100円単位で考えるようになります。
同じ商品でも、使われ方が変わると価格の感覚が変わります。
写真は大仁にある道の駅の「伊豆のへそ」です。
このフリーズドライのイチゴは8個入りで1188円の単価がついています。
串に刺して2粒とバウムクーヘンと大福で486円
イチゴ農家の方にお話を聞いたことがありますが、一般に消費するイチゴは、イチゴを朝から晩までパックに詰めて納品するそうです。詰め方にもルールがあり、違う詰め方をすると農協に引き取ってもらえないそうです。
市販されているイチゴは1パックで500円ぐらいでしょうか?
その原価となると半分ぐらいで引き取られるのでしょうか?
現在、農業は担い手不足という問題があります。それは労働時間が長いのに暮らしていけるぐらいの収入が得られない事にあります。
農業と観光を組み合わせることで、農家の収入を、観光従事者の収入を上げられる可能性があります。。
また、柑橘が多いのが伊東市の農業の特徴でもあります。
柑橘というのは、お酒とすごい相性がよくて、 観光で来られたお休みの日にお酒を飲もうっていう人が多いのは想像に難くないと思います。
伊豆のミカンで作ったカクテルとかライムや、レモンなどでビールを飲んだり、 熱海なんかだとダイダイとサワーを組み合わせて積極的に販売してますよね。
最近の観光の傾向として「地元のものを知りたい」という欲求が増えているところがあります。
ですので、もちろんパックの牛乳パックに入ったオレンジジュースなんかも扱いやすいんですけれども、 そこを地元で採れたみかんですよって一言説明することによって、 単価が上げやすくなるのではないかと考えています。
※ただし、「美味しいことが大前提」 「地産のものを使うことが目的」になってはいけない
これは農業の方たちももちろん消費が伸びるので喜ばしいことですし、 観光に携わる方なんかも付加価値を上げられるという点ではいいのではないかと考えております。
それ以外にも『伊豆高原野菜』というふうにブランド化できないかとも考えています。
鎌倉野菜というのもあるんですけれどもこの野菜が通常の野菜よりかなり高めに取引されているそうです。
鎌倉もやはり急勾配の土地が多いとか、狭い土地が多いで、 少量多品種の農業をやっている場所になります 伊東とよく似ていると思います。 そういう意味では、伊東も『伊豆高原野菜』というのを定義づけることによって 野菜の価格を上げられないだろうかということが考えられると思います。
第五次伊東市総合計画というのがあるんですけど伊東市の一番上の計画にあたるんですけど この委員に選ばれていまして 提案して、この中に伊豆高原の野菜をブランド化という一文をいれていただきました。
農業と観光を組み合わせる施策を進めます。 農家の方の収入を上げる、観光に携わる方の収入を上げる。 それを目標に頑張っていきたいと思いますので 応援をよろしくお願いいたします