UターンIターン施策の視察に石川県の七尾市に行ってきました

起業が増えていて、それがUターンIターンに繋がっているとのことで、石川県の七尾市に視察にいってきました。

人口が5.3万人、日本一の旅館といわれる加賀屋を有する温泉街の観光地、ビックデータで調べた産業構造も、、、18才になると子供は外に出て行くというところも、伊東と酷似していました。

駅前も、商店街は人もまばら、駅前のビルは廃墟かと思ったぐらいです。
でも、15年後ぐらいには伊東もこれぐらいの人口になるんだよなあ、、と思ったら軽く恐怖を覚えました。

さて、市役所について、説明を聞くと起業塾に来る人は多いのに、実際起業に結びつく頃が少ない。ここに疑問点をもったのが最初だそうです。【写真1】

多分にもれず、市役所がよくやる「シャッター商店街にお店を出したら○○万円」という施策を打ち出すも効果があらわれない。

それもそのはずで市の職員には商売の経験がなく、事業計画に対するアドバイスもできません。

こういう制度(シャッター商店街にお店を出すと○○円)がありますよ。といって、起業を希望する人に紹介まではできるけど、

開業希望者がイザ融資を求めに銀行にいくと、「計画書をもってこい」「いやこの計画ではうまくいかない」などといわれ、いわゆる『たらい回し』の構造を作っている。

そして、相談する相手もいないので、起業を諦める、、、、、という悪循環

説明にあたってくれた市の職員の方は『自分たちには支援する能力がない』と言っていました(これを言い切れるってすばらしいなと思いました。)

そして導き出された答えが『七尾創業応援カルテット』

市と、銀行(地方銀、政策金融公庫)と、商工会議所が一緒になって【同じ場所で、同じ時間で、起業希望の人を応援する時間をとる仕組み】

ここのポイントは最初から銀行が入っているこです。そして全員同時に意見をいうこと。銀行が入っているということは計画書もある程度は間違いない形になり、銀行も出資しやすくなると思います。(聞きませんでしたが、このあとちゃんと審査はあると思います)

起業の支援が『ワンストップ』でできる。
欠席厳禁!毎月2回、一人でも欠席者が出る場合は会議そのものを延期するそうです。一歩踏み込んでるなあという印象でした。

全体の流れは【写真2】です。

とにかく、起業したい人とずっと伴走しています。
もちろん、シビアなので、自分の思い通りに行かなかったりして、起業を諦めてしまう人もいるそうです。

でも、いい仕組みだと思います。
今度伊東の商工会議所も同じような仕組みをつくるみたいなので、参考程度に資料を渡しておきました。

肝である銀行の説得が大変そうだけど、(実際七尾市はのと共栄信金以外は理解してもらえないそうです)うまくいくといいなと思います。

七尾市は【写真3】にあるように起業件数も増えているのですが、年代としては40代、50代が多いそうです。

子育てをしている人間が起業をするというのはすごいことだと思います。
そしてそれがUターン、Iターンにつながっている。素晴らしい取り組みでした。

【写真4以降】七尾市のまちなみ

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