伊東市の図書館(まちのミュージアム)について
政治の世界のお金の流れは民間とは全く違っていて、一般の人には理解しづらいと思います。参考にしていただき、不要な市民間の分断を無くすためにも広く広めていただければ幸いです。
・建設時に国から17億の補助金がでます。
・約24億借金をしますが、その理由は借金をすると、返済時に返済金の4割を利子含め国がお金を出してくれるからです。つまり全体の6割以上は国が払ってくれます。
※全ての借金に補助がでるわけではありませんが、今回含め、公共性が高い施設整備などは国からお金がでる仕組みになっています。
・返済時のお金となる図書館用の貯金は約16億2千万ほど貯まっています。
この貯金は図書館や文化ホールなどを作ることしかできない貯金です。
他のことにはつかえません。そういう風に条例=市の法律で決まっています。
図書館を作るのをやめたとしても、補助金を国に返還するだけで経済にまわすことはできません。貯金も他のことには使えませんので、同様に経済には回せません。
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一回取り下げてもう一回申請したら国のお金はもらえるか?
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もらえません
今回、運良く条件にあった補助金があったのと、そこに他の市町よりも早く気づき早く着手できたので、時間のかかる条件もクリアして、補助金をもらえることになりました。
しかし、国の予算にも限りがあり、全国1740以上の市町が狙っています。その証拠に前回リサイズのため一回取り下げましたが、その間に他の市町が時間のかかる条件をクリアしてきて、より一層競争が激しくなりました。もらえるお金が少し削られています。このチャンスを逃したら次はないと思います。
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ランニングコスト2億4千万について
※2億7千という話しもでていますが、2億4千が正解です。
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今の図書館でも約1億程度(令和7年の当初予算では9,240万円)のランニングコストはかかっています。
面積が4倍ぐらい大きくなっているのと、開館日数と開館時間が大幅に増えるので、人件費などが増えます。
面積に関しては次の質問とも関連しますが、人件費に関しては裏をかえせば新たな雇用の創出=伊東に人が残るという側面もあります。
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あんなに豪華な図書館は必要なのか?
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今の図書館が頭に浮かぶのでそう思えるかもしれませんが、今の図書館のサイズは文科省が推奨する人口6万人の図書館のサイズの【2割ほど】のサイズしかありません。本来必要とされる規模と比較して、大きく不足しているのが実情です。
それと、新図書館は図書館といっていますが、「まちのミュージアム=人が集まる場所」として使うことを目的としています。
「小ホール」があったり、「ファブスペース」といわれる工芸や創作スペースとしてつかえる場所があったり、お子様が遊べる「だんだん広場」と言われる芝生のスペースなどがあります。
また、中央会館の建て替えの意味も持ちます。中央会館の会議室の利用率は高いので広さが必要ですし、これもまた人が集まるというのに一役買うと思います。
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西小を使えばいいじゃないか?
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西小は耐震に問題があります。大きな地震がきたら倒壊はしないけれど、二度と使えないという耐震でしかありません。
そこに加えて図書館として使うのなら、教室の壁を抜いて1つのフロアとして使うようになると思うので、さらに耐震性が損なわれる恐れがあります。
また、津波浸水区域にもなっているので2階まで使えません。3階のみだと狭いです。また伊豆新聞によるとリフォームは35億かかります。補助金はでないので、35億を市の財政から出すことになります。リフォームは現実的ではありません。
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駅前開発も関係しているの?
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図書館があるから、その周りの施設も認めるというものだったので、図書館の計画をやめたら基本的に補助金は出ません。金額的にも湯の花通りの舗装は1億、駅前開発は30億ぐらいかかります。
このチャンスを逃したらかなり遅れることは間違いがないです。
仮に、今回の補助金を諦めて、別な補助金を探すとしても、駅前などは、今この瞬間にちょうどいい補助金がすぐあったとしても、5年計画を立てて補助金の申請をするので最短でも5年は遅れます。
また、予算を用意しても使わない伊東市に対して、国が予算を付けてくれるか?疑問符が付きます。さきほども書きましたが、国の予算にも限りがあり、補助金は全国1740以上の市町が狙っています。
追記
「図書館」という言葉に縛られると、どうしても図書館という視点でみたくなりますが、今回伊東市が作りたいのは「人があつまる場所」です。

